建災防で技能講習の講師を拝命

「金属アーク溶接等 作業主任者限定技能講習」の
「健康障害・予防措置・作業主任者の役割」
という医師限定の項目を1時間のみ講義してきました。
溶接ヒュームに含まれる様々な有毒物質は、
⚫︎急性障害として、電気性眼炎、青光障害など目の障害や、
一酸化炭素中毒や酸欠などの発生により、即死のリスクがあり、
通常マスクでなく送気マスク、電動ファン付き呼吸用保護具などを
必要とする場合がある。
⚫︎慢性障害として、長年に渡り少量を吸い込むことで生じる、
神経障害(パーキンソン病のような状態)と
呼吸器疾患(肺がん、じん肺など)がある。
吸引したとしても、その場で体調不良になることはあまりない。
だからこそ、長年の蓄積がもたらす健康リスクに対して、
日々の作業で適切な予防措置をとることが極めて重要になる。
建設業は、元方安全衛生管理者が全体の安全衛生管理を統括するが、
現場で直接、作業者の健康を守り、
将来のリスクから救えるのは、作業主任者の役割だ。
適切な防護具の使用、換気の確保、
作業員の健康状態の把握と指導、
日々の安全衛生管理の積み重ねこそが、
作業者の未来を守る確かな手立てとなる。
作業主任者の「一つひとつの指示」が、
10年後、20年後の作業者の健康を左右する。
「今、安全にやれば大丈夫」ではない。
「未来の健康を守るために、今、正しくやる」だ。
その視点を持てるかどうかが、作業主任者に求められる資質。
彼らには、合格するコツのみならず、その点がしっかり伝わるよう
エネルギーを注いだ。
その後の「設備管理、環境評価、
保護具等」については、
労コン会理事の横溝浩先生が担当される。
労働衛生コンサルタント寄りの
仕事なので、労コン会の赤ジャケを着用。