労災防止のための3要因

訪問している事業所における労災発生時に、労働基準監督署への報告書とともに、
社内情報共有のための報告書も作成することがあり、いずれかを産業医にも共有されます。

その際、労災の原因と対策それぞれに、1コマ記載欄があり、それぞれ1つの要因と対策が記載してあります。

しかし、労災の要因として、1つだけということはむしろ稀で、いくつもの要因が複雑に絡み合って発生している場合が多いのです。

ですので、以下のような要因の探り方を、委員会等で提案することが少なくありません。

1.人的要因:
作業者個人の不安全行動、不注意、未熟、疲労、健康障害等。

2.設備・環境要因:
作業環境や設備、機械の要因

3.管理・指導要因:
作業の標準書や指導・教育の有無、管理体制等

この3点から要因をピックアップしていくだけで、少なくとも3つ、あるいはそれ以上の視点から、1つの労災について分析でき、
さらに、その要因がそのまま対策に移行できるので、非常に便利です。

この考え方、記載方法を導入することで、労災が低減するケースが少なくありません。

労働災害再発防止対策/中央労働基準監督署
https://jsite.mhlw.go.jp/tokyo-roudoukyoku/var/rev0/0147/1435/201771912216.pdf