断薬・減薬クリニックは希少価値


産業医の視点から見ると、メンタルクリニックで
「離脱症状なく断薬・減薬を指導できている」施設は
極めて少ない。


離脱症状はうつの症状とは異なり、
人によっては数日から数週間続く
“なんとも言えない辛さ”を伴うことが多い。

しかし現場ではこれを「再燃」「悪化」と誤認され、
薬の再投与や療養の長期化につながり、
最終的に休職期間満了→退職となる事例も多い。


一方で、離脱症状の辛さを、ガマンして
くぐり抜けた強者も何人かいたが、
口を揃えて「あの苦しみは二度と味わいたくない」と仰る。


精神科医には「投薬」だけでなく「安全にやめる技術」も必須。

そもそも薬物療法以外の治療アプローチも習得し、
実践できる人が少しでも増えてほしい。